今月のエンタメ健康講座は、「足から見直す体の歪み」というテーマを掲げてみました。
足の重要性はわかってはいる。
けれども、なぜ重要なのか、足が健康にどう関わっているのかという認識は、ぼんやりとしていて、曖昧なのではないでしょうか。
内容は、足の骨の数、全身の骨に対する割合を知ることから始めました。
片足で28個の骨と、30を超える関節があります。
全身で206個の骨に対して、両足で56個(27%)です。
足は精密機械のようです。
それらが複雑に連携し合い、私たちの体を支えています。
続いて、足のアーチが形成されることで起こる体の変化、アーチが崩れることで起こる、体の変化を体験してもらいました。
足の結束が強くなるほど体は動くようになり、結束が弱くなる程、体の機能は落ちてしまいます。
足→下腿→大腿→骨盤→脊柱→上肢という順で骨連鎖が起こり、また逆の連鎖で足が崩れたり、整ったりもします。
足の構造の変化で同時に起こるのが、腹圧の変化。
足と腹圧は、切っても切れない関係にあります。
ほんの少しのことで、簡単に腹圧は落ちたり、上がったりします。
そういったことが、日常生活の中で、連綿と紡がれています。
数字にならない体の動きが、歪みを引き起こしたり、また機能を上げることにつながります。
まずは、知ること、身をもって体験すること。
ペアで行うテストでは、多くの方がガラリと変わる体を味わってもらえたのではないでしょうか。
整体は、仕組みに立ち戻って体を診ます。
決して数値にならないものを分析して、体に起きていることをつかみます。
未科学的な部分もありながら、確かに起こる体の変化。
それを表面化するという、ワークセッションを組んでみました。
受講者の方々の持ちものが、ひとつでも増えますように。
そんな想いで講師を務めさせて頂きました。
ありがとうございました。
村田稔明