元気ですかーッ!!?
今回は頚部、その中でも「胸鎖乳突筋」についてお話させていただきました。
人の体を触る以上、人の体についての基礎的な知識を理解していなければ、基本的なテクニックであろうと、難しいテクニックであろうと、活かすことができないと私は考えます。
ということで、まずは胸鎖乳突筋の解剖学からスタートしました。
筋肉の起始、停止、走行、作用、支配神経などは解剖学の本を見れば載っていますが、実際の体の動きはそう単純ではありません。
例えば胸鎖乳突筋の作用の場合、教科書的には頚の屈曲、側屈、回旋としか書いてありませんが、実際には屈曲時には後頭骨の滑りが伴います。
そういった実際の動きをイメージしやすいように、わかりやすいように説明させていただきました。
そして、そのイメージを持ってもらった上で実技、テクニックに入らせていただきました。
今回のテクニックは、先に説明した筋肉の走行と作用が理解出来ているかいないかで、成果が全然違ってくるものだと思います。
しかしそれが理解出来ていれば、とても簡単で、効果的で、しかも全身に応用が利くテクニックであると思っています。
治療家はつい派手なテクニックにばかり目がいってしまいがちですが、こうした基礎的な知識と基本の技術があれば、様々な患者さんに対応できる立派な武器になると、私は信じています。
応用の前に基本!
基本の前に基礎!
今回の話が、皆さんにとって何かのお役に立てれば幸いです。
有富 恵太