触診を考える。
基本中の基本ではありますが、この一番重要なこと。
診るという事、これが本当の技術。
本来、診るという事ができなければ、触る事ができないはずなのですが、人間の身体は十人十色、それぞれの人がそれぞの癖を持ち、それぞれのゆがみ方をしている。
このそれぞれのゆがみ方を一つの物差しで計るというのは如何なものか?
骨の大きさ、可動域、筋肉のつき方、毎日の動き、癖・・・などなど。
全く同じ形のものは、二つと無いもの、身体。
同じ人間なので似ているし、だいたい同じ場所にあって、だいたい同じ形をしていて、だいたい同じ使い方をする。
しかし、全く同じ形、同じ場所、同じ使い方というのはあり得ないのですが、一つの指針として同じ形、同じ場所、同じ使い方をしていると仮定して、一つの物差しで計る。
そうしなければ答えが全くないものになってしまうから。
ほんの小さな不具合で身体は痛かったり、動きが悪くなったりする。
ほんの小さな不具合を見つけるために様々な検査と仮説が必要なのです。
これを突き詰める事が整体とはなんなのか?
その答えがあるのではないでしょうか。
整体とはなんなのか?
簡単に誰でもわかりやすく説明する。
難しいですね・・・
なぜ難しいか。
整体をする目的と過程がはっきりしないから?
目的ははっきりしているけど、仮説ができないから?
理屈が分からなくても、身体は良くなってしまうから?
私たち整体師が整体とは何か?を的確に答えられないのは説明できない事が多すぎるからだと僕は思います。
説明できない事というのは、目的がはっきりしているけれど、仮説が立証できないから。
なぜ?
なぜ?
なぜ?
身体についてのなぜ?を立証する前に目的を達成してしまう。
いい事だけど、悪い事。
このなぜ?を立証するために診るんです。
診るんです。
今月のRooTs技術編はそんな講義でした。
来月も続きをね!
どうぞよろしくお願いします。
えじり