今更言うまでもなく、マーケティングはどんな業種であっても非常に重要なものであり、それに関した書籍は星の数ほど発刊されていて、この「本要約チャンネル」でも色々な本が紹介されてきました。
私も少なからずそういった本を読んできて、「なるほどなぁ」「確かにそうだなぁ」と思う一方で、いつも「これ、師匠の座学で聞いたなぁ」とも思っていました。
師匠の視野の広さに敬意を抱きつつ、何だか自分が孫悟空になった気分。
お釈迦様から「逃げられるなら逃げてみなさい」と言われ、世界の果てまで逃げたつもりが、実はお釈迦様の手の上だった、というアレです。
決して師匠から逃げたい訳ではないけれど、何か「ウ~ム」と思ってしまうというのが偽らざる心境。
ふと、「そもそも師匠はどうしてそういった思想、思考になったのか?」という事に意識が向きました。
色々な事について何でも話して下さるけど、もしかしたらご自分では当たり前過ぎて話す程ではないと思っている事の中に、何かヒントがあるのでは?
そのヒントが、いつも師匠が「師匠」と呼ぶこの人の本の中にあるかもしれない。
そう思って手に取ったのが、今回ご紹介した、アントニオ猪木著「最後に勝つ負け方を知っておけ。」です。
アントニオ猪木に関する書籍も数多くありますが、この本にしたのは、以前「負ける事を知らないというのは実は怖い事だ」と師匠が言われていたのを思い出したからでした。
本の内容は至ってシンプル。
「体験と行動の大切さ」、「何事も前向きに捉える」といった事が本人の様々な、時に無茶苦茶とも言える体験談を通じて書かれています。
読んでいくと、「やっぱり幼少期の環境と、それによる体験がモノをいうのは否めないし、それがある人とない人の差は大きい」「それは限りなく先天的に近いアドバンテージだ」というちょっとネガティブな感情も湧いてきました。
しかし、それを言い訳にするのはヒジョーにカッコ悪い。
それより、「もう50%しかない、ではなく、まだ50%も残っている」という考え方に乗っかる方が自分らしい。
「もう55歳」ではなく、「まだ55歳」。
大器晩成型なので、これからもっと伸びるはず(笑)。
文庫本化にあたって掲載された棚橋弘至氏の「猪木論」よろしく、「自分こそ曉光イズムの継承者だ」と胸を張って言えるよう、これからも精進していきます。
こういった機会を頂き、ありがとうございました。