11月の本要約チャンネルを担当しました、杉岡です。
今回はちゃんと趣旨を理解した上での発表が出来たとは思いますが、いつも以上に話があっちこっちに行って解りづらかったと思いますので、面白かったのかは疑問ですが……まあいいか!
本は「身体はトラウマを記録する」
ベッセル・ヴァン・デア・コーク 著
著者がベトナム帰還兵の精神的な混乱や日常を平穏に過ごすための手助けを精神科医として模索する所を起点に出会う、色んなトラウマを抱えた色んな家庭環境で育った人達を通して、今なお人間の身体と脳に向き合いながら研究を続けるこれまでを記録した本です。
帯に「…さまざまな治療法の効果を紹介する」とあるけど、
表紙の折り返しには
「…治療することもできない。起こってしまったことを、なかったことにはできない。だが、対処できるものはある。」
と書いてある。治療家・セラピストである私たちもこの考えが当てはまるのではないか?と思いました。
何十年も生きてきて、嫌な思いや辛い思いを一度もしたことがない人は居ないでしょう。トラウマなんて思い付かない、と言う人は自分と切り離して考えないようにしていただけだと私は思います。
身体に力がはいる、本当の原因は何?
腰痛の原因を探るように、自分の中のぐちゃぐちゃな場所を探ってみませんか?
ポジティブ思考になるには、自分をある程度把握することも必要なもの。
「何で自分はいっつも上手く行かないんだろう……何がダメなんだろう、自分がダメなのか……」よりも、
「自分はこういう人間だからしょうがない。次行ってみよう!」と思える人間でありたいですね。
この本の中にはPTSD等の治療には何が有効だった、これは実感としてはあまり効果を感じられないなど、治療の実際のところも沢山書かれているので、治療家目線でも面白く読めると思います。
エピローグまでに600ページ近くあるけどね!ゆっくり読みましょうよ。
からだ工房ぽっぽさん
杉岡賀代子