D-Studio オカメさん

インタビューされるよりもインタビューする方が絶対気楽だ。と思っていると、大体期待は裏切られる。得意な方より、得意じゃない方を勉強させるのが、FTAである。

 

インタビュー形式の今回のDスタジオには、自分一人で話すのとはまた違う難しさがあった。

 

人前で話す時、「原稿を作って一字一句丸暗記して話すと想いはほぼ伝わらない。でもそうしないと何を話せば良いのか分からない」というジレンマを今まで散々学んできたのだけど、今回は更に、「自分とは違う思惑が入ってくる」という難しさがあった。おかげで予定調和はより遠くなる。その場の対応力が要求される。何を腹に思って生きているかがあぶり出される。なんとまぁ怖い事だろう。

 

そうして実際やってみて、、、

 

“インタビューする方が楽”だんなて冒頭に書いたけれど、でも本当は“インタビューするほうが大変”であることを知ったのだ。インタビューされて分かったけれど、インタビュアーとは、ともすると逸れがちな話を軌道修正し、分かりやすく噛み砕いてまとめ、聞く側に着地点を作る仕事であった。それもその場、その場で臨機応変な対応が必要とされる。今回ペアを組んだ有富先生は、見事にそれをやってのけてくださった。私にとってはすこぶるラッキーなインタビュアーであった。

 

 

さて、私の話は誰かの何かにちょっとは役に立ったのだろうか?役に立たないまでも、何かの想いが伝わっただろうか?

 

 

もし好意的にその答えを探るとしたら、その後の技術の勉強時間。ペアを組んだM女子の(私の)背中を触る手がいつもよりちょっと温かく優しかったこと、、かな。

 

 

小笠原 綾子