皆さま、この5ヵ月間「PRSテクニック|脊柱編」にご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回のテーマは、「痛みの根本にあるズレにどう向き合うか」でした。
筋肉や骨といった表層の構造だけでは捉えきれない、
靭帯が伝えてくる微細な「声」に耳を澄まし、その声にどう施術を導いていくか。
これは決して簡単なことではなく、明確な正解があるわけでもありません。
しかし私たちは、その「不確かさ」の中にも、施術を進める根拠を見出していく必要があります。
理論と経験、観察と直感、そして何より丁寧に触れた手の感覚を頼りに、身体の中にある変化の兆しを読み取っていく
そのような施術家としての在り方を、今回の講座では共有してきました。
「どこまで伝えられるだろうか」という不安もありましたが、
毎回の実技で見せてくださった皆さんの真剣なまなざしと、
繰り返し学びに向き合う姿勢に、ボクも大きな刺激を受けました。
“触れる”という行為は、理屈を超えて“心”が伝わるものです。
身体は嘘をつきません。丁寧に触れれば、必ず何かが返ってきます。
その感覚を信じて、ぜひ「まず目の前の一人」に届けてみてください。
その一人の変化が、あなた自身の施術家としての“軸”を育て、
次の現場へとつながっていきます。
これからも、皆さん一人ひとりの“触れ方”が進化し続けていくことを心から願っています。
またいつでも、現場でのご報告やご質問もお待ちしております。
ご参加、本当にありがとうございました。
星野